
平井 秀
Shu Hirai
陶芸作家
Ceramic artist
好奇心旺盛な作家が深く深く掘り下げていく作品群。
古代文明のような文様から溢れる力強いオーラに包まれた心に大きく響く存在感溢れる陶器たちばかりです。
花器にはこうでなければならないというくくりがない。
だからこそ最大限に自分を出せる。
花器にはこうでなければならないというくくりがない。
だからこそ最大限に自分を出せる。
花器中心に制作を続ける平井さん。
絵画の塾に通っていた時に、塾の先生に立体のほうが向いていると言われ、ろくろに初めて触れた。華道は大学在学中に友人に誘われてはまった。
その話だけを聞くと受け身に聞こえますが、平井さんは現在木工にも興味を示すなど、抵抗なくどんなことにもチャレンジしていく方で、その作品からもその好奇心旺盛で幅の広さと深さを感じます。
その昔光がなかったころのように、器は暗がりでほのかな光を吸収し、そして放ってほしい、そんなことを思いながら文様を描いていく。
器の形、模様付けの素材に身をゆだねて、手が動くように肩の力を抜いて、感じたままに描いていく。
平井さんの作品はそうやって深く深く、眺めるほどに惹かれる作品へと昇華していきます。
食器は用途のあるもので、入れられるものが限られ、口当たり持ちやすさなどの制約のようなものが多く感じられ、それを解き放てるのが花器であると平井さんは考えておられます。
これからもその好奇心で様々なものにチャレンジする中で幅を広げ、それを花器などの作品で解き放たれることでしょう。
私たちも平井さんの新しい作品に次から次へとお会いできることを楽しみにしています。
主な経歴
1990年 | 京都府南丹市生まれ |
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2015年 | 京都精華大学院芸術研究科修了 |
2013年 | 「華の閣 」ギャラリー揺(京都) |
2015年 | 「古代を知覚する器」 ギャラリー揺(京都) |
2017年 | 「室礼-Offirings-III」The Terminal Kyoto (京都) |
